ヨーグルトは発酵食品なので、乳成分のわずかな変化でも組織や風味が微妙に変わります。特に「小岩井
生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」は商品名の通り原材料は牛乳の“生乳せいにゅう”のみ。牛乳成分の調整も行っていませんので、牛の個体差や飼養環境、季節などによって微妙に変動し、トップクラスにデリケートなのです。一般的には冬は乳固形分(乳脂肪分と無脂肪乳固形分)が高いのでクリーミー、初夏から初秋にかけては低くなるためサラサラした状態になる傾向があります。このような季節の変化による違いもお楽しみいただけるとうれしいです。
冷凍するとヨーグルトの組織が壊れてなめらかな食感が損なわれてしまいます。解凍しても、元のなめらかな状態には戻りません。そのため、容器に”冷凍しないで”と記載しています。体に悪影響はありません。冷蔵庫内でも凍結する場合があるので、冷気の吹出し口付近やチルド室での保存は避けてくださいね!
ヨーグルトは食品ですので、食べる時間帯や量の指定はありません。1日のお食事の栄養バランスを考えて、お好きな時にお好きな量をお召し上がりください。なお、乳酸菌は胃酸に弱いので、しいていうなら空腹時より食後に摂取した方が生きて腸へ届く確率が高まると言われています。
※「小岩井
生乳100%ヨーグルト」は1日100gを摂取することで整腸作用が確認されています。
ヨーグルトは温めると良くないという説があるそうですが、温めても大丈夫です。人肌程度(40℃)までなら、温めても乳酸菌が死滅せずに召し上がることができます。また温めすぎて乳酸菌が死滅したとしても、腸内環境を整える働きがあると言われており、栄養価も変わりません。寒い時に冷たい食べ物が苦手な方は、ぜひお試しください。
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生乳100%ヨーグルト」の組織は特にやわらかいため、そのまま注げる三角形の容器になっています。また、紙容器では接着部などから中味が染み出てしまう可能性があります。そのため、輸送中や店頭、ご家庭などで扱う際に、中味の品質をしっかり保護できるプラスチック製の容器にしています。
お腹に優しいことで知られているビフィズス菌ですが、実は酸に弱く、一般的な乳酸菌でつくったヨーグルトでは生きて腸まで届けることができませんでした。
そこで小岩井乳業では、100種を超える乳酸菌を徹底的に研究。その結果、酸生成が弱く、ヨーグルトの風味も良い、ビフィズス菌が生きて腸まで届く優れた乳酸菌を見つけることに成功!こうして酸味の少ない、そのまま食べてもおいしい「小岩井
生乳100%ヨーグルト」が生まれたのです。
乳酸菌は細菌の一種で良い働きをもたらす「善玉菌」類の代表的なもの。糖類(ブドウ糖・オリゴ糖・乳糖)を栄養にして発酵し、乳酸を作る菌の全てを乳酸菌と呼びます。
乳酸菌を使った食品がすっぱいのは、この「乳酸の味」によるものなんです。例えばヨーグルト、チーズ、バター、そして味噌、漬物、醤油などの伝統的な日本の食材が挙げられます。乳酸菌はさまざまな食品やその過程において、私たちの生活の中で役立ってくれているのです。
ヨーグルトの製法は大きく分けて二つあります。一つは“前発酵”製法。これは一つ一つのパッケージに入れる前に(大きなタンクの中で)発酵させる製法のこと。もう一つは”後発酵”製法と言い、パッケージに入れてから発酵させる製法です。その違いはヨーグルトのやわらかさに現れます。”前発酵”製法でつくられたヨーグルトはやわらかくなめらかなのが特徴で、”後発酵”製法でつくられたものは豆腐やプリンのような適度な硬さが特徴です。小岩井では生乳ヨーグルトシリーズが”前発酵”製法、まきばヨーグルトが”後発酵”製法でつくられています。ぜひ食べ比べてみてください。
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生乳100%ヨーグルト」はなめらかな口あたりになるよう、適した乳酸菌を使い、安定剤などは一切使用せず乳酸菌のちからだけでつくっています。また、なめらかになる”前発酵”製法を採用し、タンク内で半日以上発酵させた後に、ていねいに撹拌してからパッケージに入れています。
常になめらかな状態のヨーグルトをつくるため、毎回徹底した粘度管理を行い、出荷時も厳しい製品検査を行うなど、なめらかさにこだわり抜いて製造しているのです。
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生乳100%ヨーグルト」はやわらかい組織のため、お店やお客様のお宅へ運ぶ間の揺れで、アルミ蓋の裏側にヨーグルトが付着することがあります。アルミ蓋に付着したままのヨーグルトは容器(パッケージ)の中で冷やされ少しずつ水分(乳清)が抜けて濃厚で硬めの状態になります。これが「アルミ蓋をめくるとついている膜の正体」です。いわゆる水切りした「ドリップヨーグルト」のようなものなので、安心してお召し上がりください。