深いコクと風味のよさが自慢の小岩井のプロセスチーズ。料理やパンに合わせたり、お酒のおつまみにしたりと、食卓をちょっとリッチに彩ってくれます。また、長きにわたり、お歳暮などのギフトとしても親しまれています。そんな小岩井のチーズの歴史と特長、その魅力をご紹介します。
現在、プロセスチーズを中心に製造・販売している小岩井乳業ですが、そのチーズの歴史は、1932年(昭和7)にまでさかのぼります。当時は、乳酸菌発酵と凝乳酵素の働きで乳のたんぱく質を固め、ホエイ(乳清)の一部を除去してつくったナチュラルチーズを手掛けていました。
それから時を経て、1966年(昭和41)に現在のチーズの主流であるプロセスチーズの製造・販売が始まりました。
その後、日本の高度経済成長に伴うギフト需要の高まりを受け、小岩井の乳製品全般がワンランク上の商品として高い評価を受けるようになりました。
そして、プロセスチーズは数ある小岩井の乳製品の中でも、ギフト商品として特に好評をいただいています。
小岩井のプロセスチーズにはさまざまなこだわりが詰まっています。
1つ目の特長は、小岩井オリジナルの乳化剤を選定していること。
プロセスチーズをつくる際には、原材料であるナチュラルチーズを細かく砕き、加熱・溶融して乳化させます。
その際に、たんぱく質の分散をよくし、組織を均一で安定した状態にするつなぎの役割として必要不可欠なものが乳化剤。
しかし、乳化剤にはもともと、原料のナチュラルチーズの風味が消されてしまうリスクが存在していました。
そのため、試行錯誤を重ねた末、小岩井が独自で開発した乳化剤を使うことで、チーズ本来の風味をそのまま残すことに成功したのです。
2つ目の特長は、こだわりのあるナチュラルチーズを使用していること。
プロセスチーズの原料にはおもにヨーロッパの広大な牧草地でのびのびと育った牛の乳でつくったナチュラルチーズを使用。
創業当初からお客様に支持されている、芳醇でコクのある小岩井にしかない味をつくり出しているのも、オランダ産やデンマーク産のナチュラルチーズを使用しているからなのです。
小岩井のプロセスチーズのほとんどには、小岩井工場産の原料が使用されています。
たとえば、小岩井のプロセスチーズの中で最も歴史がある「小岩井 ぬるチーズ」や、「小岩井 クリーミーチーズ6P」、「小岩井 オードブルチーズ」各種には、小岩井伝統の醗酵バターを使用しています。
他にも、「小岩井 ぬるクリームチーズ」は、小岩井工場産のクリームチーズを70%配合しているこだわりの一品です。
このように、小岩井伝統の醗酵バターや小岩井工場産クリームチーズを加えているため、小岩井のプロセスチーズは濃厚でコクの深い味わいを生み出しており、ビールやワインなどのアルコールとの相性が抜群です。
小岩井乳業では、これからもこだわりの素材とひと手間かける製法で、小岩井のプロセスチーズのおいしさを、多くのお客様へお届けしてまいります。